「子どもの声は騒音?」Abemaプライム生出演

2023年5月2日、こどもの日直前のGW真っただ中の日に、Abemaプライムに生出演しました。

テーマは【子どもの声は騒音?「騒音じゃない」法制化の必要性とは】でした。

 

 
 
 
出演者は以下。
MC:田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
司会進行:平石直之  
進行補佐:田中萌(ともにテレビ朝日アナウンサー)
コメンテーター:ハヤカワ五味(インフルエンサー)
        宇佐美典也(経産アナリスト)
        やしろあずき(漫画家)
コーナーゲスト:濱田浩一郎(評論家・騒音派)
        高祖常子(騒音じゃない派)
 
5人が騒音派で、私と田村淳さん2人が騒音じゃない派でした。コーナーゲストの濱田さんと戦うのかと思ったら、コメンテーターの皆さんとの闘い。進行のアナウンサーも騒音派的な質問のぶつけ方するし、淳さんもバランスを取ってるのか、各論では騒音派の肩を持つ発言が随所に。番組では、子どもの声は新幹線と同等レベルなどという表示パネルまで。ってことで、かなり孤軍奮闘で形勢不利な感じでした。
 
番組では2011年に「子どもの声は騒音ではない」と法制化したドイツの例も紹介されました。
 
私からの主なコメントは以下の通り。出演者は「子どもの権利」と言っても、まずその説明からしなくてはならないと思い、わかりやすい言葉で伝えたつもりです。
 
・子どもの声を騒音と言って、新幹線と同等の〇デシベルと比較すること自体、いかがなものか。
・子どもは例えば2時間外遊びをしていたからと言って、ずっと大声を出し続けているわけではない。
・嬉しい時など歓声を上げるが、一生懸命遊びこんでいる間は、静かに遊んでいることも多い。
・そもそも関わりがないから、騒音と感じてしまうかもしれない。園などに関わってもらえると助かる。実際、子どもたちと関わることによって、生きがいを感じてくださる高齢者もいる。
・LGBTQなど、日本も多様性を受け入れる社会に変化している。子どもの存在や子どもの声もそれと同じであり、寛容に受け入れていくことはできないものか。
スープストックの件もそうだが、そもそも否定的な意見をメディアで取り上げるから否定派が多いような印象を受ける。肯定する(騒音と思わない)人は取り立てて声を上げない。
 
そもそも対立構造にすること自体が、、ではありますが。
言いたいことは言ったけれど、こんなにも子どもの声、子ども自体の存在がうるさくて迷惑みたいな言葉を投げかけられると、悲しくなるー泣
土地の価値が下がるとか、具合が悪くなるとか、住む場所をエリア分けした方がいいなんて発言まで。。どんどん分断が進んじゃうよ。独身と高齢者だけの街を作るつもり?
番組でも言いましたが、私は騒音じゃない法制化をすべきとまでは思いません。その前にコミュニケーションと受容で、どうにかならないものか。そもそも騒音か騒音じゃないのかという対立の議論になっちゃうことが残念でなりません。。
 
Facebookに投稿したら、コメントがたくさん
幼児教育・保育の専門家である無藤隆先生も以下のようにコメントくださいました(コメントの紹介は、無藤先生にご了解いただきました)。
 
・子どもの声は騒音ではない条例を私は作ってほしいです。子どもが大声を出すことがあるのを許容しないのは子どもの権利の重大な侵害だと思います。
(高祖から)「静謐を求める人の権利より優先されるべき」と言うのは大賛成なのですが、その人の権利はどうなるのかとか言われたときに、どう反論?したらいいのでしょう?
・第一に権利は常に互いに衝突するものです。ですから、事は、そのそれぞれの重大性と、対応性により、折り合いをつけるはずです。子どもの声を出すことはその遊びを大事にする限り、ある程度の制止は出来てもそれ以上は難しい。例えば高齢者の静穏への権利はほどほどにあるという事であって、常時の(例えば車の騒音とは違い)ものではなく、夜・朝は静かですし、昼間もずっとうるさいわけではありません。土日も静かです。昼間のうるささも波があります。第二に、対応面で言えば、子どもの制止は困難があります。出来るのは、互いの防音壁です。特に被害を訴える側の遮音を強化すること。そちらに面した園の窓の遮音。しかし、園庭についていえば、その遊びを静かには無理だし、午前3時間弱、3時からの3時間弱の間は、静穏を求める側の対応となるしかないと思います。
・根本的には子どもはある程度騒がしいものであり、その故に子どもが行く必要がないところの出入りをさせないことは許される(レストランとか)、子どもがいる・行く場所、家庭、園、学校、公園、列車、などは多少の制止以上のことは出来ないので、それは子どもの権利の発揮を認めるべきです。それは受忍限度内であると近隣は受け入れるべきだという法律が望まれます。
・足に障害のある人がいて、ごくゆっくりとしか歩けないとする。それは通常の歩行者の通行の邪魔になるので、通らないことにして欲しいという通行者の権利は成り立つか。無用に歩行を邪魔にすることに対しては言えても、その障害のある人が街を歩く権利を侵害はできない。それと同じだと思います。
(高祖)番組では多様性の話もしましたが、聞く耳を持たない人にはなかなか伝わらないですね。。
・新幹線で子どもがうるさいなら、子どもの騒々しさを止めるのは、子どもの個人差や機嫌もあり、かなり難しいこともある。しかし、大人側は例えばノイズキャンセリングするヘッドフォンなどでかなりの程度遮音できる。
 
こども真ん中の世の中に少しずつでもしていきましょう。