「子どものしつけに暴力は不要」と訴えた絵本作家~長くつ下のピッピの世界展

「長くつ下のピッピ」の世界が大好きだった人も多いのではないでしょうか?

作者はスウェーデンの児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンさん。「子どものしつけに暴力は不要」と、1978年にドイツ書店協会平和賞授賞式で力強く訴えた方です。このスピーチは「暴力は絶対ダメ!」の本でも読むことができます。

それがきっかけとなり、世論を動かし、スウェーデンでは1979年世界で初めて、子どもへの体罰・暴力を法律で禁止しました。私が「感情的にならない~叩かない子育て講座」でもいつもお伝えしているところです。

「長くつ下のピッピの世界展」は2018年7月末から東京、宮崎、京都、名古屋、福岡、愛媛で開催されています。東京は9月24日(月・祝)まで東京富士美術館で開催中です。各地で開催時期が異なりますので、WEBページでチェックくださいね。

かなり前になりますが、開催前に拝見させていただきました。東京の皆さんにはぎりぎりのご紹介になってすみません!

会場には、絵の展示や言葉の数々、絵本のシーンのオブジェなども飾られていて、とても楽しいです。ピッピは絵本の主人公ではありますが、アストリッドさんの自由な心そのものだったような気がします。

これはピッピのごたごた荘。

 

 

素敵な言葉もたくさん飾られていましたが、2つだけご紹介します。

「私たちは遊んで遊んで遊びました。遊び死にしなかったのが不思議なくらいに!」

「この世界で起きた素晴らしいことはすべて、はじめは誰かの想像の中で起きたなのですよ」

★2011年の現地取材記事、育児情報誌miku「スウェーデンで浸透している叩かない子育ては日本で実現できるか?