鎌倉女子大の学生さん向けに、2020年秋は、コロナ禍と言うことでオンデマンドでお伝えしました(写真は2018年のもの)。3年連続で大学生の皆さんにお伝えする場をいただけたこと、本当に感謝です。
将来保育士や幼稚園教諭、または福祉施設で働くかもしれないみなさん。そして親になるかもしれないみなさんに、大学生のときにお伝えさせていただくことは、とても大切だと思っています。
★学生のみなさんからの感想を一部共有します。※了解をいただいています。原文のまま掲載しています。
・子ども虐待の問題は、当事者家族だけの問題ではないのだと改めて思いました。孤独を感じている、仕事場でのストレス、産後うつ、夫婦関係、この他にも様々な原因はあるけれど、そういったストレスを一人で抱え込みすぎてしまったり良い親になろうと頑張りすぎてしまったりして気付いたらもう自分では気持ちをコントロールできなくなってしまい、子どもに当たってしまうのだと思いました。ストレスを発散する自分なりの方法を見つけることはもちろん、何気ない出来事をきく、愚痴を聞く、困っていることはないか聞く、そして最近の子供の様子やできるようになったことを話す等些細な会話やコミュニケーションでも親の抱える不安や負担を軽減できるのではないかと思います。
・ 子どもと接していくにあたって、子ども自身の気持ちや判断を大切にすることが重要であると分かりました。
また、保護者は子育てに関する様々な不安や悩みを抱えていますが、そういった保護者への関わり方も学ぶことができました。イライラの元となる原因を紐解いていき、一緒に考えることが大切と分かり、私も気持ちに寄り添った援助ができるよう、さらに勉強していきたいなと思います。
・子ども虐待を防止するために、保護者の支援が大切であると改めて感じました。共働きや貧困問題などで保護者の負担が大きくなっていると思うので、保護者が悩みを相談できる環境や社会全体で子育てを支援する体制を整えていくことが必要であると思いました。また、しつけのために、暴力を振るってよいというわけではないことを理解してもらうことが大切であると思いました。子どもの主体性や社会性を育むために、子どもの気持ちを受け止め、肯定的に関わっていきたいと思いました。
・子どもにかかわる職を目指すものとしても、母親になるかもしれない身としてもとても興味深い大切な話だった。支援者としてまず自分自身のこころが安定していることが保護者のこころに寄り添うことにつながると聞き驚きだった。たしかに自分がイライラしているときに保護者の不安や悩みをきく余裕はないだろうと思った。子どもに寄り添い些細な変化に気づくこと、そして親にも真摯に寄り添い良き理解者となることが虐待を防ぐうえで一番大切であると感じた。年々増加する虐待を食い止める力になれるよう、今回の講義で学んだことは現場に行っても忘れないようにしたい。
今回はオンデマンドという形で一方通行でのお伝えになりましたが、しっかり伝えたかったことをキャッチいただき、うれしかったです。