「体罰等によらない子育てのために」ガイドラインの素案が提示されました!

12月3日「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」開催されました。

当日の資料【厚生労働省 体罰等によらない子育ての推進に関する検討会(第3回) 資料】が公表されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08205.html

資料2にガイドライン案の「体罰等によらない子育てのために(素案)」が掲載されています。

会議でも発言させていただきましたが、第1回目の会議から押さえさせていただいた以下のポイントを入れてくださったところが、とてもよかったです。会議前日にもやり取りさせていただき、こまかく意見を拾ってくださいました。

以下、子どもの権利をベースに、特に押さえていただいてよかったと思う部分をコピペします。

・子どもの健やかな成長・発達において、 体罰は必要ありません。また、全ての子どもは、健やかに成長・発達することが権利として保障されており、体罰は子どもの権利を侵害します。
・ たとえしつけのためだと親が思っても、身体に何らかの苦痛又 は不快感を引き起こす行為(罰)である場合は、どんなに軽いものであっても体罰に該当し、法律で禁止されます。
・これは保護者を罰したり、追い込むことを意図したものではなく、子育てを社会全体で応援・サポートし、体罰によらない子育てを社会全体で推進することを目的としたものです。
・なお、親権者以外の監護・教育をする権利を持たない者については、そもそも体罰は当然に許されない行為であり、全ての人について体罰は許さ れないことになります。
・加えて、怒鳴りつけたり、子どもの心を傷つける暴言等も、子どもの健やかな成長・発達に悪影響を与える可能性があります。子どもをけなした り、辱めたり、笑いものにするような言動は、子どもの心を傷つける行為 で子どもの権利を侵害します。

親を追い詰めず、サポートしていくというようなニュアンスや文言も、盛り込んでいただいています。子育て、子どもへの向き合い方が大きく変わり、コミュニケーションを楽しみながら、親子で相談しながら、ともに育っていく関係性、そして社会がそれを応援していく形がつくれればと思っています。

今後、委員会での意見をもとにさらにブラッシュアップして、パブコメを実施する方向になるようです。

国連の子どもの権利委員会の体罰禁止国として、日本も名前を連ねられると、さらに、日本全体への周知啓発になると思っています。